休んでも疲れが取れないのはなぜ?原因と回復法を解説

休んでるのに疲れが取れない理由
わたしの整え方

「ちゃんと寝ているのに、朝から疲れが抜けない」
「休日にゴロゴロしても、月曜にはもうぐったり」

こんなふうに感じたことはありませんか?

休んでいるはずなのに疲れが取れない──これは決して気のせいではなく、体や心にきちんとした原因があることがほとんどです。

この記事では、休息しているのに疲労が回復しない仕組みや原因、今日からできる回復のヒントまでをやさしく整理しました。
専門的な話もできるだけ噛み砕いてお伝えしますので、「最初は迷って当然」くらいの気持ちで、気になるところから読んでみてください。

 

目次

休んでいるのに疲れが取れない──その正体とは

休んでるのに疲れが取れない理由

多くの方が「疲れ=体の使いすぎ」と思いがちですが、実は疲労の原因はそれだけではありません。
体を休めても疲れが残る場合、脳や神経の疲労が回復しきっていない可能性があります。
まずは、疲れの種類を知ることが大切です。

 

「体の疲れ」と「脳の疲れ」は別もの

 

一般的には、疲労は大きく2つのタイプに分けられます。

ひとつは筋肉や体を動かすことで生じる「末梢性疲労(まっしょうせいひろう)」。もうひとつは、脳や神経が処理しきれなくなって起こる「中枢性疲労(ちゅうすうせいひろう)」です。

末梢性疲労は、簡単に言えば「運動したあとのだるさ」のようなもの。
これは体を休めれば比較的早く回復します。

ところが、問題になりやすいのは中枢性疲労のほう。
仕事中にパソコンを長時間使っていたり、気を遣う場面が続いたりすると、脳は大量の情報を処理し続けます。
体はほとんど動かしていないのに、脳の神経が酷使されている状態です。

この「脳の疲れ」は、ただ横になっているだけでは回復しにくいのが厄介なところです。

 

「休む=ゴロゴロ」では回復しないことがある

 

よくあるケースとしては、「疲れたからとにかく寝る」「休日は一日中ソファで過ごす」というパターンがあります。
もちろん睡眠は疲労回復に必要不可欠ですが、休み方が合っていないと、かえって疲れが蓄積する場合もあるのです。

たとえば、長時間ダラダラ過ごすと生活リズムが乱れ、自律神経のバランスが崩れやすくなります。すると、体は休んでいるのに神経が緊張したままになり、疲労感が抜けません。

「しっかり休んだのに疲れが取れない」と感じるときは、休み方そのものを見直す必要があるかもしれません。

 

見落としやすい疲労の原因を整理する

休んでるのに疲れが取れない理由

「なぜ疲れが取れないのか」──その原因はひとつとは限りません。
人によって異なりますが、ここでは相談の多い代表的な原因をまとめました。
ご自身に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

 

原因①:睡眠の「質」が低下している

 

睡眠時間を確保していても、途中で何度も目が覚めたり、眠りが浅かったりすると、体の回復が十分に進みません。
とくに30代は、仕事や家事・育児で就寝前までスマホを見ている方が多く、これがブルーライトによる神経の刺激につながっています。

🔍 ポイント:「何時間寝たか」よりも「寝た後にスッキリしているか」を目安にするのがおすすめです。

睡眠の質を改善するだけで疲労感が大きく変わる方も少なくありません。

 

原因②:慢性的なストレスが疲れを生んでいる

 

精神的なストレスは、目に見えないぶん軽視されがちです。
しかし、ストレスが続くと脳内では疲労物質が蓄積し、体を動かしていなくても強い疲労感を覚えます。

仕事での人間関係や、家庭内の役割分担への不満、将来への漠然とした不安──
こうしたストレスは「慣れたつもり」でも、体は正直に疲れとして反応しています。

ストレスが原因の疲労は、休むだけでは解消しにくいのが特徴です。ストレスの元を減らすか、発散する時間を意識的に作る必要があります。

 

原因③:栄養バランスの偏り

 

忙しい日々の中で、食事が適当になっていませんか?
コンビニのおにぎりやパンだけで済ませてしまう日が続くと、疲労回復に必要なビタミンB群や鉄分が不足しやすくなります。

とくに女性は月経による鉄分不足が起こりやすく、「何をしてもだるい」という疲れの原因が実は鉄欠乏だった、というケースも珍しくありません。

無理に食事を完璧にする必要はありませんが、「たんぱく質と鉄分を意識する」だけでも変化を感じる方は多いです。

 

原因④:運動不足による疲れやすさ

 

「疲れているのに運動?」と驚く方もいるかもしれませんが、適度な運動は疲労回復を助ける働きがあります。
体を動かさない生活が続くと血流が悪くなり、老廃物がたまりやすくなるため、かえって疲れを感じやすくなるのです。

激しい運動は必要ありません。
1日15〜20分程度のウォーキングやストレッチなど、軽く体を動かす時間を取り入れるだけで、血行が改善され、疲労物質の排出が促されます。

 

自律神経と疲労回復の深い関係

休んでるのに疲れが取れない理由

「自律神経」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、疲れとの関係をきちんと理解している方は意外と少ないかもしれません。
実は、自律神経の乱れが慢性的な疲労の大きな原因になっていることがあります。
ここでは、できるだけわかりやすくご説明します。

 

自律神経ってそもそも何をしているの?

 

自律神経とは、心臓を動かしたり、体温を調節したり、内臓を働かせたりする、自分の意志ではコントロールできない神経のことです。

自律神経には「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(休息モード)」の2つがあり、この2つがバランスよく切り替わることで、私たちの体は正常に機能しています。

日中は交感神経が優位になって活動をサポートし、夜は副交感神経が優位になって体を回復モードに切り替える──これが理想的なリズムです。

 

自律神経が乱れると、なぜ疲れが取れないのか

 

ところが、ストレスや不規則な生活が続くと、この切り替えがうまくいかなくなります。

よくあるのが、夜になっても交感神経が優位なままのパターン。
体は布団に入っているのに、神経は「まだ働くぞ」というモードのままなので、深い睡眠に入れず、疲労の回復が進みません。

逆に、朝になっても副交感神経が優位なままだと、「だるくて起き上がれない」「やる気が出ない」という状態になりやすいです。

🔍 ポイント:自律神経の乱れは、疲れだけでなく頭痛・肩こり・胃腸の不調など、さまざまな不調の原因になる可能性があります。

 

自律神経を整えるために意識したいこと

 

自律神経のバランスを取り戻すために特別なことは必要ありません。
日常のちょっとした習慣を意識するだけで、変化が現れることがあります。

たとえば、朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる、寝る1時間前にはスマホを置く、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる──こうしたシンプルな習慣が、自律神経の切り替えを助けてくれます。

「全部やらなきゃ」と思う必要はありません。まずは1つだけ、無理なく続けられそうなものを試してみてください。

 

今日からできる──疲労回復のための具体的なヒント

休んでるのに疲れが取れない理由

疲れの原因がわかったら、次は「どうすれば回復できるか」が気になりますよね。
ここでは、特別な道具やお金をかけなくても始められる、現実的な疲労回復の方法をご紹介します。
人によって合う方法は異なりますので、気になるものから試してみてください。

 

まずはここから──睡眠環境を見直す

 

疲労回復の基本は、やはり睡眠です。
とはいえ「もっと寝なさい」と言いたいわけではありません。忙しい30代にとって、睡眠時間を大幅に増やすのは現実的ではないからです。

大切なのは「睡眠の質」を上げること。

🔍 最低限これだけ:寝る前1時間のスマホを控える、寝室の温度を涼しめに保つ、起きる時間を毎日そろえる。この3つだけでも睡眠の質は変わりやすいです。

完璧な睡眠環境を作る必要はありません。できることを1つずつ試していくだけで、朝の疲労感に変化が出てくる可能性があります。

 

「アクティブレスト」で疲れを流す

 

「アクティブレスト(積極的休養)」とは、軽く体を動かすことで血流を促し、疲労物質の排出を早める休み方のことです。

一般的には、ウォーキング・軽いストレッチ・ヨガなどがアクティブレストに適しているとされています。
仕事で座りっぱなしの時間が長い方には、とくに効果を感じやすい方法です。

「疲れているときに動くなんて逆効果では?」と感じるかもしれませんが、軽い運動は交感神経と副交感神経の切り替えを促し、結果として疲労の回復を早めてくれます。

もちろん、体調が悪いときに無理をする必要はありません。「ちょっと散歩に出てみようかな」くらいの気持ちで十分です。

 

食事と栄養──疲れにくい体を作る土台

 

疲労回復には、体の修復に必要な栄養素をしっかり届けることが大切です。

とくに意識したいのは以下の栄養素です。

・ビタミンB群(豚肉、卵、玄米など)──エネルギーを作り出す過程で必要
・鉄分(赤身肉、ほうれん草、レバーなど)──酸素を全身に届ける役割
・たんぱく質(肉、魚、豆腐、卵など)──体の修復や回復に不可欠

毎食完璧にそろえるのは大変ですが、「昨日たんぱく質が少なかったから、今日は意識してみよう」くらいの気軽さで取り組めば十分です。
無理に選ばなくても問題ありませんので、まずは自分の食事を振り返るところから始めてみてください。

 

「何もしない時間」を意識的に作る

 

忙しい毎日の中で、意識的に「何もしない時間」を持てている方はどれくらいいるでしょうか。

スマホを見る、テレビを見る──これらは一見「休んでいる」ように感じますが、脳は情報を処理し続けているため、神経の休息にはなりにくいのが実情です。

1日5分でもいいので、目を閉じて深呼吸をする、窓の外をぼんやり眺める。こうした「脳を休ませる時間」が、疲れの蓄積を防ぐ助けになります。

最近注目されている「マインドフルネス(今この瞬間に意識を集中させるリラクゼーション法)」も、疲れた脳を休ませるのに有効とされています。

 

それでも疲れが取れないときに考えたいこと

休んでるのに疲れが取れない理由

生活習慣を見直しても疲労が改善しない場合、体の中に別の原因が隠れている可能性もあります。
不安を煽りたいわけではありませんが、「知っておくこと」で安心できることもあるので、参考にしてみてください。

 

病気が隠れている可能性

 

慢性的な疲れが長く続く場合、甲状腺の機能低下や貧血、糖尿病などの疾患が原因になっていることがあります。
また、「慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)」という、強い疲労感が半年以上続く病気も存在します。

とくに「以前と比べて明らかに疲れやすくなった」「何をしても回復しない」という場合は、一度かかりつけ医に相談してみてください。血液検査だけでも、原因がはっきりすることがあります。

受診をためらう方もいますが、「疲れが取れない」は立派な相談理由です。遠慮する必要はまったくありません。

 

心の疲れにも目を向ける

 

体だけでなく、心の疲労も見逃しがちな原因のひとつです。

「やらなきゃいけないことが頭から離れない」「常に緊張している感じがする」──こうした状態が続いている場合、心が慢性的に疲弊している可能性があります。

心の疲れは自分では気づきにくいものです。「まだ大丈夫」「自分より大変な人はたくさんいる」と思いがちですが、疲れを我慢し続けると回復に時間がかかることもあります。

🔍 ポイント:仕事の合間に少しでも「自分のための時間」を確保すること、信頼できる人に話を聞いてもらうことも、立派な回復法です。

 

「完璧に疲れをゼロにしよう」としなくていい

 

最後にお伝えしたいのは、「疲れを完全になくそうとしなくていい」ということです。

生きている以上、疲れはゼロにはなりません。大切なのは、疲労を溜めすぎないこと、そして回復のサイクルを整えることです。

「今日は少しだけ早く寝よう」「今週末は予定を入れすぎないようにしよう」──
そんな小さな判断の積み重ねが、慢性的な疲れからの回復につながっていきます。

焦らず、自分に合ったペースで取り組んでいけば大丈夫です。

 

よくある質問(FAQ)

休んでるのに疲れが取れない理由

Q. 何時間くらい寝れば疲れは取れますか?

 

「何時間が正解」とは一概には言えません。一般的には7〜8時間が目安とされていますが、人によって異なります。
大切なのは時間の長さよりも「目覚めたときにスッキリしているかどうか」。
朝起きたときに疲れが残っていると感じるなら、まずは睡眠の質を見直すところから始めてみるのがおすすめです。

 

Q. サプリメントで疲労は回復しますか?

 

サプリメントは、あくまで食事で不足しがちな栄養を補う目的で使うものです。「飲むだけで疲れが消える」というものではありません。
ただ、鉄分やビタミンB群が不足している方がサプリメントで補った結果、疲労感が軽くなるケースはあります。
最初は迷って当然ですので、どれを選べばいいか分からない場合は、薬局の薬剤師さんに相談してみるのも良い方法です。

 

Q. 病院に行くべき疲れの目安はありますか?

 

明確な線引きは難しいですが、よくあるケースとしては「2週間以上、休んでも疲れが改善しない」「以前に比べて明らかに体力が落ちた」「疲労とともに微熱や体重変化がある」などがあります。
こうした症状がある場合は、内科を受診して血液検査を受けてみることをおすすめします。原因が分かるだけでも気持ちが楽になることがあります。

 

Q. 自律神経の乱れはどうやって確認できますか?

 

自律神経の状態を自分で正確に測定するのは難しいですが、「寝つきが悪い」「朝だるい」「手足が冷える」「胃腸の調子が安定しない」などの症状が複数あてはまる場合、自律神経が乱れている可能性があります。
最近は自律神経のバランスを測定できるアプリやクリニックもありますので、気になる方は活用してみてください。

 

Q. 仕事が忙しくて生活を変える余裕がありません。

 

その気持ち、とてもよく分かります。仕事が忙しいときに「生活を全部変えましょう」と言われても、現実的ではないですよね。
無理に大きく変える必要はありません。「寝る前のスマホを10分だけ早くやめてみる」「昼食にたんぱく質を1品足す」──そんな小さなことからで十分です。
小さな一歩でも、続けていくうちに疲れの回復力は少しずつ変わっていきます。完璧を目指さず、自分のペースで進めてみてください。

 

まとめ

 

休んでいるのに疲れが取れない──その原因は「体の疲労」だけでなく、「脳や神経の疲労」「自律神経の乱れ」「栄養の偏り」など、さまざまな要素が関わっています。

大切なのは、自分の疲れのタイプを知り、合った回復法を見つけること。
すべてを一度に変える必要はありません。この記事の中で「これならできそう」と思えたことが1つでもあれば、まずはそこから始めてみてください。

疲れは、体と心からの「少し休み方を変えてみて」というサインです。そのサインに気づけたあなたは、もう回復への第一歩を踏み出しています。

焦らなくて大丈夫。自分のペースで、少しずつ整えていきましょう。

投稿者プロフィール

Yoshi
自由気ままな人生を送っている30代主婦です。静岡県在住。ホテル勤務、デザイン会社勤務を経て、現在はフリーランスライター。
旅行やレジャーが好きです。

Yoshi

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自由気ままな人生を送っている30代主婦です。静岡県在住。ホテル勤務、デザイン会社勤務を経て、現在はフリーランスライター。 旅行やレジャーが好きです。

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