SNSで気持ちが沈む理由と対処法とは?比較グセの正体を解説

「SNSを開いただけなのに、なんだか気持ちが重い」──そんな経験はありませんか。
友人の充実した投稿や、他人のキラキラした日常を目にして、自分と比較してしまう。
誰かに相談するほどではないけれど、なんとなく気分が沈む。
この記事では、SNSを見たあとに気持ちが落ち込む理由を丁寧に整理し、自分を守るための考え方や対処法をお伝えします。
最初は迷って当然です。「自分だけがこう感じているのかも」と不安に思う方にこそ、読んでいただきたい内容です。
SNSを見たあとに気持ちが沈む──その正体は「他人との比較」

SNSで気分が沈む最大の原因は、他人と自分を無意識に比較してしまうことにあります。
これは意志が弱いからではなく、人間の脳に備わった自然な仕組みです。
まずは「なぜ比較してしまうのか」を理解するところから始めましょう。
🔍 なぜ私たちは他人と比較してしまうのか
心理学では「社会的比較理論」という考え方があります。
これは難しい話ではなく、簡単に言えば「人は自分の立ち位置を知るために、他人と比較する性質がある」ということです。
たとえば学生時代、テストの点数を友達と比較した経験はないでしょうか。
あれと同じことが、SNSの画面上で無意識に起きているのです。
問題は、SNSに流れてくる情報が「他人の良い部分だけ」に偏っていること。
旅行先の写真、おしゃれなカフェ、仕事の成果報告──そうしたキラキラした投稿と自分の日常を比較すれば、落ち込むのは当然の反応です。
他人の裏側にある苦労や悩みは見えないまま、表面だけを比較してしまう。
SNSでの比較は「他人のハイライト」と「自分の日常」を並べてしまう構造に原因があります。
🔍 比較には「上向き比較」と「下向き比較」がある
他人との比較には大きく分けて2つのパターンがあります。
ひとつは「上向き比較」。自分より恵まれているように見える他人と比較して、劣等感や不安を覚えるケースです。
もうひとつは「下向き比較」。自分より大変そうな他人と比較して、一時的に安心するパターン。
SNSでは上向き比較が起こりやすいと言われています。
フォローしている人の多くが、楽しそうな瞬間や成功体験を投稿する傾向にあるからです。
この上向き比較が繰り返されると、自分だけが取り残されているような不安につながりやすくなります。
一般的には、こうした比較の傾向は誰にでもあるものです。
人によって異なりますが、比較しやすいタイミングは「疲れているとき」「孤独を感じているとき」に集中しやすいことがわかっています。
SNSが「比較スイッチ」を入れてしまう仕組み

SNSには、私たちが無意識のうちに他人と比較してしまう仕掛けが多く含まれています。
これはアプリの設計そのものに関係しています。
仕組みを知ることで、必要以上に自分を責めなくて済むようになります。
📱 スマホとSNSの「終わりのない刺激」
スマホでSNSを開くと、スクロールするたびに新しい投稿が次々と表示されます。
この仕組みは「無限スクロール」と呼ばれ、脳に小さな刺激を与え続ける設計になっています。
新しい情報が出てくるたびに脳が「もっと見たい」と反応し、気づけばかなりの時間が経っている──こんな経験がある方は少なくないはずです。
スマホの画面を通じて大量の他人の投稿を短時間に浴びると、比較の回数もおのずと増えます。
1回の比較は小さなものでも、それが何十回と重なれば、心には大きな負担になります。
よくあるケースとしては、就寝前にスマホでSNSをチェックして、他人の投稿と自分の一日を比較し、なんとなく落ち込んだまま眠りにつくというパターンがあります。
📱 「いいね」の数が比較材料になる
SNSには「いいね」やフォロワー数など、数字で他人と比較できる指標がたくさんあります。
自分の投稿に「いいね」が少ないと、他人の人気投稿と比較して自信を失ってしまうことがあります。
この数字による比較は非常にわかりやすい分、ダメージも直接的です。
他人が100件の「いいね」をもらっているのに、自分は10件。
こうした明確な数値の差が、目に見える比較材料として突きつけられるのです。
数字で見える比較は心に残りやすく、ストレスの原因になりやすい傾向があります。
📱 アルゴリズムが「比較しやすい投稿」を優先表示する
SNSのアルゴリズム──つまり「どの投稿を優先的に表示するか」を決める仕組み──は、刺激が強く反応が多い投稿を上位に出す傾向があります。
つまり、華やかな写真や大きな成果報告、感情的な投稿ほど目に入りやすい設計になっているのです。
結果として、他人の日常の中でも「特に華やかな部分」ばかりが私たちの目に飛び込んできます。
何気なく開いたSNSが、意図せず比較を促す場になってしまうのは、こうした仕組みが影響しています。
他人との比較が続くと心や体に現れる影響と症状

他人との比較が習慣化すると、心だけでなく体にもさまざまな影響が出てくることがあります。
「たかがSNS」と思いがちですが、蓄積されたストレスは意外なかたちで症状として現れます。
自分に当てはまるものがないか、振り返ってみてください。
💭 心に現れやすい影響
他人との比較を繰り返すと、まず自己肯定感が少しずつ下がっていきます。
「自分はダメだ」「周りはうまくいっているのに」という気持ちが日常的に浮かぶようになると、それはひとつの症状と言えます。
よくあるケースとしては、以下のような心の変化が見られます。
・他人の投稿を見ると胸がざわざわする
・自分の生活が急に色あせて見える
・他人の成功が素直に喜べなくなる
・漠然とした不安が消えない
・何をしても「足りない」と感じる
これらは他人との比較によるストレスが蓄積したサインです。
他人と自分を比較し続けることで、常に「自分は十分ではない」という思い込みが強化されていきます。
比較がもたらすこの影響は、放置するとさらに深刻なメンタルヘルスの問題につながることもあるため、早めに気づくことが大切です。
💭 体に現れやすい症状
心の変化が長引くと、体にも症状が出る場合があります。
人によって異なりますが、他人との比較から生まれるストレスが影響して、以下のような体の症状を経験する方もいます。
・寝つきが悪くなる・夜中に目が覚める
・朝起きても疲れが取れない
・食欲の変化(食べすぎ・食べられない)
・頭痛や肩こりが増える
・集中力が続かない
こうした症状がすべてSNSの比較だけが原因とは限りませんが、他人と比較するクセがある方で、なおかつこれらの症状に心当たりがある場合は、SNSの使い方を一度見直してみる価値があります。
症状が2週間以上続く場合は、無理をせず専門家に相談することも選択肢のひとつです。
💭 「比較疲れ」は30代女性に多い?
相談を受けていて実感するのは、30代女性は特に他人との比較によるストレスを感じやすいということです。
その背景には、30代が人生のさまざまな分岐点にあたる時期であることが影響しています。
仕事のキャリア、結婚、出産、子育て──同世代の他人がそれぞれ違うステージにいる時間帯です。
SNSを開けば、他人の結婚報告、子どもの写真、昇進の報告、旅行の写真が並ぶ。
自分の選択と他人の選択を比較して、「自分はこれでよかったのだろうか」と不安になるのは、ごく自然な感情です。
大切なのは、他人の人生と自分の人生はそもそも比較できるものではないという前提を思い出すことです。
SNS上で見える他人の姿は、その人の人生のほんの一部分にすぎません。
比較グセを手放すための具体的な対処法

ここまで、他人との比較がなぜ起きるのか、どんな影響があるのかを見てきました。
ここからは、比較を完全にやめるのではなく、「比較に振り回されない自分」を作るための具体的な方法を紹介します。
無理に選ばなくても問題ありません。自分にできそうなものから試してみてください。
✅ まずは「比較していること」に気づく
他人との比較をやめようとする前に、まず必要なのは「今、自分は比較しているな」と気づくことです。
多くの場合、比較は無意識に行われています。
SNSを閉じたあとにモヤモヤする感覚があれば、それが「他人と比較した」サインかもしれません。
気づくだけでいいのです。気づけたら「あ、今比較してたな」と心の中で軽くつぶやくだけで、比較に巻き込まれる度合いが変わってきます。
これは認知行動療法──考え方のクセに気づいて修正していく方法──でも使われるテクニックです。
✅ SNSを見る時間を意識的に区切る
比較の回数を減らすために効果的なのが、SNSに費やす時間を決めておくことです。
「朝の通勤時間の10分だけ」「お昼休みの5分だけ」など、自分なりのルールを設けてみてください。
スマホにはSNSの使用時間を制限できる機能がついていることが多いです。
設定しておくと、決めた時間を超えたときに通知が来るため、ダラダラと他人の投稿を見続けることを防げます。
時間を区切ることで、他人との比較に費やす時間そのものを物理的に減らすことができます。
特に就寝前のスマホ使用は、比較による不安を抱えたまま眠りにつくことになりやすいため、できれば寝る30分前にはSNSを閉じるのがおすすめです。
✅ フォローする相手を整理する
他人との比較を減らすうえで、意外と見落とされがちなのが「誰をフォローしているか」の整理です。
見るたびにストレスを感じる他人の投稿があるなら、ミュートやフォロー解除をしても問題ありません。
「この人の投稿を見ると、つい比較してしまう」と感じる相手がいたら、それは必要な距離を取るサインです。
SNS上のつながりを整理することは、他人との関係を断ち切ることではありません。
自分の心を守るために必要な選択です。
一般的には、フォロー整理をしたあとに「SNSが楽になった」と感じる方は多いです。
他人のキラキラした投稿に囲まれる環境を変えるだけで、比較の頻度は大きく下がります。
✅ 「他人軸」から「自分軸」へ視点を戻す
他人と比較して落ち込むとき、多くの場合、判断基準が「他人軸」になっています。
他人がどうしているかではなく、「自分が何を大切にしたいか」を意識的に思い出す時間を作りましょう。
具体的には、こんな問いかけが役立ちます。
・「今の自分が一番大切にしたいことは何だろう?」
・「他人ではなく、半年前の自分と比較したらどうだろう?」
・「この比較は、自分の幸せにつながっているだろうか?」
他人との比較を完全にゼロにする必要はありません。
大切なのは、比較の方向を変えること。他人ではなく「過去の自分」と比較することで、成長に気づきやすくなります。
✅ SNS以外の時間を充実させる
他人との比較が気になるときほど、SNS以外の活動に意識を向けることが助けになります。
散歩をする、好きな音楽を聴く、友人と直接会って話す──こうしたオフラインの時間は、比較から解放される貴重な時間です。
よくあるケースとしては、「趣味に集中している時間だけはSNSのことを忘れられる」という声があります。
他人の動向を追いかける時間を、自分自身のために使う時間に置き換える。
この小さな積み重ねが、比較グセを和らげるうえで効果的です。
よくある失敗と「比較をやめたい」人が知っておきたいこと

比較をやめたいと思ったとき、つい陥りがちな失敗パターンがあります。
せっかく対処しようとしているのに逆効果にならないよう、ここで整理しておきましょう。
⚠️ 失敗①「比較するな」と自分を責めてしまう
最もよくある失敗が、「他人と比較してはいけない」と強く思いすぎることです。
比較は人間の自然な性質ですから、無理に止めようとするとかえってストレスになります。
比較してしまった自分を責めるのではなく、「比較してしまうのは自然なこと」と受け入れるほうが、結果的に比較に振り回されにくくなります。
⚠️ 失敗② いきなりSNSを完全にやめようとする
「もうSNSを全部やめる!」と極端な行動に出る方もいますが、一般的にはこれは長続きしにくいです。
SNSには他人との比較以外にも、情報収集やコミュニティとのつながりといった必要な機能もあります。
完全にやめるのではなく、使い方を調整する。見る時間を減らす、フォローを整理するなど、段階的に取り組むほうが現実的です。
⚠️ 失敗③ 他人と比較しない人を見て、また比較してしまう
これも相談の中でよく聞くパターンです。
「SNSに振り回されていない他人」を見て、「あの人は比較しないのに、自分はできない」とまた比較してしまう。
一見矛盾しているようですが、これも比較の延長線上にある反応です。
他人と比較することからの卒業は、他人のペースではなく、自分のペースで進めることが必要です。
⚠️ 失敗④ 比較の対象が変わるだけで根本が解決していない
SNS上での比較をやめても、今度は職場の同僚やママ友など、リアルな場面で他人と比較してしまうケースもあります。
比較の相手が変わっただけで、比較するクセ自体は残ったまま。
このような場合は、表面的な対策だけでなく、自分が「何に対して不安を感じているのか」を掘り下げてみることが必要です。
比較はあくまで表面に出てきた現象であり、その奥にある不安や自信のなさに目を向けることで、根本的な改善につながります。
よくある質問(FAQ)

Q. 他人と比較してしまうのは性格の問題ですか?
いいえ、性格の問題ではありません。他人と比較するのは人間に備わった自然な心の働きです。
特にSNSのような場では、比較を促す仕組みが多く設計されているため、誰でも比較しやすくなります。
「自分の性格が悪いから比較してしまう」と感じる必要はまったくありません。
最初は迷って当然ですし、比較しない自分を目指すよりも、比較したあとの気持ちの整え方を身につけるほうが現実的です。
Q. SNSをやめたほうがいいですか?
無理にやめなくても問題ありません。
SNS自体が悪いというよりも、使い方や向き合い方が影響しているケースがほとんどです。
まずは使用する時間を意識的に区切ることや、ストレスを感じる他人のアカウントをミュートすることから始めてみてください。
それだけでも他人との比較の頻度が減り、気分が軽くなることが多いです。
Q. 比較して落ち込んだとき、すぐにできることはありますか?
いくつか実践しやすい方法があります。
まず、SNSを閉じてスマホを手の届かない場所に置くこと。物理的に比較の元を遠ざけます。
次に、深呼吸を3回ゆっくり行うこと。気持ちを落ち着ける時間を作ります。
そのうえで、「今の自分が持っているもの」を3つだけ思い浮かべてみてください。
他人との比較で見えなくなっていた、自分の暮らしの中にある小さな幸せに気づけることがあります。
Q. 他人と比較してしまうのに、SNSが気になって見てしまいます
これは多くの方が経験していることです。
SNSには、先ほどお伝えした「無限スクロール」のように、つい見続けてしまう仕掛けが組み込まれています。
意志が弱いのではなく、そういう設計になっているのです。
対策としては、スマホのホーム画面からSNSアプリを外す、通知をオフにするなど、「無意識に開いてしまう導線」を減らすことが効果的です。
他人の投稿に触れる回数を減らすだけでも、比較の頻度は確実に下がります。
Q. 子どもにSNSを使わせるのが心配です。比較の影響はありますか?
大人と同様に、子どもも他人との比較から影響を受けます。
特に思春期は自分のアイデンティティを形成する時期であり、他人と比較して自分を評価しやすい傾向があります。
子どもの場合、比較によるストレスがいじめや不登校などの問題につながるケースも報告されています。
スマホやSNSの利用時間について、お子さんと一緒にルールを考えてみることをおすすめします。
一方的に制限するのではなく、なぜ時間を決めることが大切なのかを話し合えると理想的です。
まとめ──比較は止められなくても、振り回されない自分は作れる
SNSを見て気持ちが沈む原因の多くは、他人との比較にあります。
しかし、比較は人間の自然な性質であり、完全になくす必要はありません。
大切なのは、比較していることに気づく力を持つこと。
そして、比較に振り回される時間を少しずつ減らしていくことです。
・他人と比較するのは自然な心の働き──自分を責めなくて大丈夫
・SNSの仕組みそのものが比較を促す設計になっている
・時間を区切る、フォローを整理するなど小さな工夫から始められる
・他人軸ではなく自分軸に戻すことが、比較グセを和らげる鍵
・症状が続く場合は、専門家への相談も選択肢のひとつ
他人の人生は他人のもの。あなたの人生はあなたのものです。
比較に気づいたとき、それは自分の心を大切にする第一歩が踏み出せた証拠です。
無理をしないで、あなたのペースで、心地よいSNSとの付き合い方を見つけていってください。
投稿者プロフィール
- 自由気ままな人生を送っている30代主婦です。静岡県在住。ホテル勤務、デザイン会社勤務を経て、現在はフリーランスライター。
旅行やレジャーが好きです。
最新の投稿
お知らせ2026年2月8日🌷 このブログを書いている私は、こんな人です 🌷
わたしの整え方2026年1月12日夜に過去を思い出すのはなぜ?原因と気持ちが楽になる方法
わたしの整え方2026年1月11日寝る前に頭がうるさくなる原因と思考を静める方法を徹底解説!
わたしの整え方2026年1月10日「今日はダメだった」と思う夜に始めたい睡眠と心の習慣とは?









