⑨いい会場の見分け方 見学後~式場決定まで

ブライダル

いい会場の見分け方 見学後~式場決定まで

会場見学へ行くと、見積を介して、式場との成約についての話になることが多いです。

お二人が納得して、当日成約することはもちろん良いのですが、迷いがあっての成約は後のトラブルの元となりかねませんので、お勧め出来ません。

また、会場を選ぶ際『コロナ禍の影響でやむなくキャンセルせざるを得なくなったカップルにどう対応したか』の確認は必要不可欠です。多くの方が結婚式は1.2年前~数ヶ月前に決めることになります。

いざという時にどれだけお二人に寄り添ってくれるか、柔軟に対応してくれるかが重要であると思うのです。

見学当日に成約すると…という、いわゆる当日成約特典として大幅な値引きがあることが当たり前のようにあるブライダル業界。
(もちろんそういった特典を設けていない会場もあります。)

当日決めるつもりはなかった、というお二人にとっては、当日成約するということは、内金や申込金が発生することがほとんどですから、かなり勇気がいることであると思います。
中には成約するまでなかなか帰らせてくれない…というケースも耳にするほどです。

私がプランナーだった頃、当日成約の決め手となる条件は、多くの場合予算であると思っていました。
当日成約されたカップルの内、ある1組のお話をしますと、夏のウエディングをご希望で、海外挙式のご予定もあり、ご親族やご友人を招いてのお披露目パーティーをイメージされており、
予算が厳しいのは間違いなかったのですが、会場側としてはこのようなプランであれば叶いますと、結婚式を挙げないカップルが増えている中、結婚式を諦めてほしくないという思いもあり、話を進めていきました。
夏は1年を通してウエディング業界ではなかなか件数が伸び悩む時期です。

当日成約へと結びつけるには…と、当時の私はプランナーとして出来ることを考えながら見積作成を進め、
お二人とは”今日成約すると”ということをキーワードに、この日取りであればこの内容を特典にするなどと駆け引きをし、この金額であれば‼と納得いたいだいた上で当日成約に至りました。

ただ、私自身が後に思ったのは、お二人の予算に縛られて、お二人との信頼関係が築かれていないままの契約だったのかなと。

もちろん、準備段階で信頼関係を築き、無事当日を迎えられ、お二人の笑顔を見ることができ、なにかトラブルがあったわけではないのですが、プランナーというお仕事から離れた今でもそういった思いが残っています。
そんな経験を踏まえてお伝えできることのひとつは、会場のプランナーさんやスタッフの方々を信頼できているかということです。

仮予約が可能であれば、利用することもひとつです。仮予約の期限は各会場ごとに異なると思いますが、1週間~10日ほどの期限であることが多いようです。
抑えられる日程も1日だけという会場もあれば、何日か抑えることが可能な会場もあります。
期限や日程の希望があれば、プランナーさんに相談してみましょう。

仮予約期間中にお二人が行うことは、親御様へのご相談やご報告、他の会場見学の予定があればそちらへの参加をし、大切なのはお二人で話合う時間を設け、その会場で結婚式を挙げるイメージがお互いに出来ているかということであると思います。
これも私自身の経験となりますが、見学後のフォローアップは欠かさず、手紙を送ることを心掛けていました。
見学当日出来なかったご提案や情報をお伝えし、安心して任せていただけるように、ぜひお二人の結婚式のお手伝いがしたいという心を込めて。
どのタイミングで届くかが重要であるとも思いますので、メールでの対応となることもありました。

見学時にお二人からヒアリングした情報がこのフォローアップで活かされるのです。次の会場見学へ行くスケジュールを踏まえたり、両家顔合せ前に届くようにしたりと、手紙がお二人の手元にただ届くよりかは、
いかに印象に残ってもらえるかということも考えていたように思います。

なので、もし会場決定に迷われているお二人がいれば、見学後に何か疑問に思うことがあったり、予算のこと、見学の時に聞き忘れてしまったことがあれば、遠慮なくプランナーさんへ問合せをしましょう。
会場を迷っている時こそ、会場側の真伨な対応や、どのような対応をしてくれるかが見極めるポイントでもあり、それがお二人の答えへと導いてくれることでしょう。

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