⑦いい会場の見分け方 会場スタッフの印象

ブライダル

会場スタッフの印象
私がウェディングプランナーとして勤めていた会場で、大切にしていたことのひとつが、お客様のお出迎えとお見送りでした。

結婚式の参列をきっかけに会場見学をされる方もいらっしゃると思いますが、初めて会場へ足を運ぶのがブライダルフェアへの参加や会場見学となる方がほとんどだと思います。
初めて訪れる場所への期待や緊張、わくわくする気持ちが高まる中、まずは見学へお越しいただいたお客様に安心していただけるよう笑顔でお出迎えをする、そんな気持ちでした。
また、出迎えられるというのは日常的になかなか訪れるシーンではないのかなと。
よく結婚式は非日常であるとも言われます。非日常の空間であるからこそ、最上級のおもてなしを感じられる場所としてあってほしいと思うのです。
ある会場では、特に大きなブライダルフェアでない平日の会場見学で、実際に披露宴会場を見学する為、会場スタッフの方に案内され披露宴会場のドアの前に立ち、扉が開くと…
会場内ではサービス・調理・プランナーの方々が大きな拍手で出迎えてくれ、本番さながらの演出を体感することが出来るのです。
会場見学で当たり前にありそうな演出かもしれませんが、BGMだけかかって入場シーンのイメージをするという会場はよくありますが、この日この時間、数分とはいえ、
スタッフの方々の温かい気持ちが伝わり、当日の披露宴の入場ってこんな気持ちになるのかなと、新郎新婦目線になった時、大変感動したことを覚えています。
スタッフは皆せかせかとしていないか、すれ違うスタッフ皆がお二人に挨拶をしてくれるか、プロフェッショナルな対応が出来ているかはとても大切です。

お見送り時は、来館時よりもどこまでお二人と打ち解けられているか、玄関先まで行く間にある他愛もない話でご新郎ご新婦の人柄が垣間見れることもあり、
お二人とプランナーとの距離が縮まる瞬間であったりもしす。
そしてお二人が見えなくなるまでお見送りをする、見えないところまで丁寧に丁寧に仕事をする、
結婚式は繊細さを持つものでもあると思いますので、プランナーとしての経験値が比べられることもあるかもしれないのですが、1組1組と向き合う姿勢も大切なのではないかと思います
いい会場であるならば、他会場の悪いところを言わない。
これも鉄則ではないかと思います。
会場見学というのは、
ここなら叶えられる!
こんなことも出来る!
と伝え方は会場それぞれですが、
どうしても会場側のトークになりがちで、そこを上手くお二人の思いやご希望を会話に盛り込んでいけるかがプランナーの技術でもあると思うのですが、会場見学へ行くと、
他にどんな会場を見学されていますか?
興味がありますか?と聞かれることがあるかもしれません。

ウェディングプランナーとしては、他会場の情報をリサーチすることも重要な任務です。
他会場へ見学へ行ったり、近隣の会場と情報交換しあったり、あらゆる情報サイト、関連業者様からの情報等で情報を得てくるものです。
もちろん数ある会場の中から選択してもらうための策が必要で、ただ、それは他会場を直接的にマイナスの表現をすることではないと思うのです。

それよりも大事なのはプランナー一人一人がいかに他の会場にない魅力をお客様に発信できるか。
ウエディングプランナーになりたての頃、会場にひとつでも自分が好きな場所があることが大切と教えてもらったことがあり、
その好きな場所や空間を決してお客様に押し付けるわけではないのですが、お二人の思いやご希望を、会場を活かし、プロデュースをするということに通じるものがあると思います。
会場のスタッフの印象やプランナーさんとの相性は大切です。

結婚式を挙げるからにはやりたいことをすべて叶えてくれるくらいの勢いがあっても素敵ですし、なかなか自分たちの希望や気持ちが伝えられなかったということがないように選択をしていってほしいなと思っています。

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